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©B&H ーBrand Design Group

Unimedia branding project

October 31 2016

ユニメディア様のプロジェクトでは、新しいステージに向けてウェブサイトやコーポレートロゴだけでなく、ビジョンやスローガン、クレドなどの社名以外全てのリブランディングを行いました。プロジェクトのキーマンとなる、UNIMEDIA代表取締役社長末田真様、 UNIMEDIA社外取締役泉健太様、BEES&HONEY株式会社代表取締役今村玄紀の3名にインタビューを通して、今回のリブランディングストーリーに迫ります。

リブランディングが必要と思ったきっかけはなんでしょうか。
末田 真 (株式会社ユニメディア 代表取締役社長) : 会社のメッセージ含め、読んで意図が伝わりにくいスローガンを掲げてました。会社のイメージ、認知ともに課題を感じており、そのことに関しては社員からの要望も強くありました。あきらかに事業や組織の充実度に対して、ウェブサイトやブランディングが不十分だということにも気づいていましたし、事業や組織が次のステージに向かう時期でもある今、会社の価値を毀損していたとも感じていたので、今回のリブランディングに踏み切りました。

B&Hに依頼する決め手や、期待した事はなんでしょうか。 これまでもホームページリニューアルをする際にたくさんの企業の方の意見を聞く事はあったのですが、BEES/HONEYさんに限っては、上記課題の改善に関して、これまで他社が求めてきた視点とはとまったく違うアウトプットを提示してくださったということ。さすが紹介してきた泉が自信をもって薦める会社だなぁ、と素直に感じました。 そして理と情を組み合わせた提案内容が非常に良かったというところです。

リブランディングが必要と思ったきっかけはなんでしょうか。
泉健太 (株式会社ユニメディア 社外取締役) : 昨年、デザイン思考経営のプロとして、社外取締役としてUNIMEDIAに就任したのですが、事業との急成長とは裏腹に、デザインに対する対外的コミュニケーションがあまりにできていなかったからです。ユニメディアが社会に対して実現したいことを、よりシンプルなUIと、よりシンプルな言葉として社外にストレートに伝えたかったのが、デザインを一新したきっかけです。

BEES/HONEYに依頼する決め手や、期待した事はなんでしょうか。
周りにいくつかのブランディングに強い制作会社があったのですが、単にデザインレベルが高いということもありますが、提案するクリエイティブの背景にある文脈(コンテクスト)をプロジェクトとオーナーである会社のトップがしっかりと納得のいくものに、仕上げてからクリエイティブを創っていってくれるところが推薦したポイントでした。


リブランディングをご依頼された時の気持ちは?
今村玄紀 (B&H代表取締役社長) : 素直に嬉しいという気持ちです。企業のステージが変わる際のブランディングを依頼されることはよくあるのですが、うちはどちらかというと結構尖っている方でして(笑)そんな中、弊社のような会社を推薦して頂いたこと、そして選んで頂いたことに感謝です。また以前のサイトはそこまでコンテンツがなかったので、やりがいは感じましたね

着手時のユニメディア様のブランディングの印象についてお聞かせ下さい。
コンテンツ・デザインなどの2次情報が少ない上に、自分も業界に昔から精通しているわけでもありませんでしたので、ブランドの印象は「無に近い状態」という感じでした。ぱっとサイトを見た感じで言いますと、大変失礼な表現になってしまうのですが、他のIT企業とさほど変わらないイメージでした。

Connecting Wow / 新ロゴ・キービジュアルについて 今回のリブランディングにより大きく変わった、ウェブサイトとコーポレートロゴ。サイトだけでなく、メディア事業と広告事業を併せたユニメディアのビジネスモデルをイメージしたロゴも変更するにいたった経緯と新しいサイトとロゴが生み出された経緯に迫ります。

NEW INTERFACE / 提案された Connecting Wow・新ロゴ・新サイトについて 末田 「そのアイデアいいね!」とかは、社内の何気ない会話のフレーズとして飛び交うとは思うのですが、「Wow!」という単語はもうちょっと斬新な意味合いで、いいね!よりはさらに上をいった、なんというか遊び心が少し詰まっている感じがしたので、ユニメディアが求めてるのは”これだ!”と思いました。 ロゴは当初は変える予定はありませんでした。以前のロゴは創った背景とか経緯とかもあり、なかなか変えることにはならなさそうだったのですが、以前のロゴのままだとデザインに制約がでてきそうだったので、このタイミングで変えようと、B&H今村さんに一案出してとお願いして出来たのが今回のロゴになります(笑)

Connecting Wow・新ロゴ・新サイトを提案した経緯について
今村 ブランドには「なぜ存在しているのか(Why)」という存在意義がないと、最適なデザイン提案ができないものだと思っております。ですので、弊社がブランディングする際には、そのブランドの存在価値を見つけ出すことからスタートします。企業分析を行っていくうちに、ユニメディア様の存在意義は、「世の中に存在しているITに関してのリソース同士を結び合わせ、新しい価値、ビジネスモデル・エコシステムを創り出すこと。そしてそのアクションによって、人々に驚きと価値提供すること」だということに気づきました。Connecting Wowというコピーも新ロゴも、新サイトもすべてその根本をもとに提案させて頂いております。

ベンチャー企業とブランディングについて。
末田 私はベンチャー企業というものは外見ではなく、あくまでも「実態」が大事だと思ってました。そしてその認識自体は変わっていませんが、今回リブランディングを進めて行く過程で、単に私達自身が「実態」を理解しているだけではダメだということを認識し、そしてそれを外部に向けて発信する事の重要さ、つまり、私たちが目指すものの価値を適切に分かりやすく表現し、さまざまな人を巻き込むうえでもブランディングというものが重要だということを改めて認識しました。

今後のユニメディアとブランディングについて 今回のリブランディングで整理したメッセージやイメージが沢山あります。 まずはそれらを、きちんと社内の組織に落とし込む事から始めようと思います。当社は若い人材が各事業の責任者を担っています。彼らに今回の意図をいかに伝える事が出来るか、まずはそこからでしょうね。 そして、さまざまなステークホルダーの方々と、ビジョン戦略を共有しながら、より良い未来を切り開いていきたいと思っています。

ファイナンスやIPOとブランディングについて。
泉 事業が成長するフェーズで、ファイナンスを終えたベンチャー会社が、投資するのは(1)人材採用、(2)広告、(3)オフィスの内装・増床・移転がごく一般的なのですが、私は(4)ブランディングも調達し終えたベンチャー企業に必要な要素だと思っていて、社外役員や顧問として入れて頂いてる他の数社の会社にも同じことを提案しております。

今後のユニメディアとブランディングについて
ユニメディアという会社がさらに飛躍的に成長するために、ブランディングとファイナンスその二つは不可欠なものと考えておりますし、会社の成長に合わせてそのブランドが作られていくと思うので、今後のユニメディアブランドがどう変化していくのか非常に楽しみです。

ブランディング会社とブランディングについて
今村 ブランディング会社というものは、「狭義のデザイン」ではなく「広義のデザイン」を考えられる存在であるべきだと思っております。ブランドは「ヒト・モノ・コト・カチ」という4つの要素で構成されていくのですが、ブランディング会社は単純にデザインを統一するだけではなく、これらすべてを網羅して提案する必要があります。また、ブランディング会社だけではなく、すべての経営者にこの「ブランド思考」が必要になってくるのだと思っております。

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