RELATIONS OF HUMAN ERROR AND DESIGN

RYOSUKE TOMITA

ヒューマンエラーとデザインの関係

Human Errorとは「意図しない結果を生じる人間の行為」のことです。今朝、弊社代表に手渡された書籍をパラパラと読んで、 はたと膝を打つことがあったので整理も含め記そうと思います。

近年特にデジタルデザイン領域に関わる方は、IA・UX・UIなどの研究に励み、前述の思考を踏まえて論理的にデザインに起こそうと奮起しておられるかと思います。HTML5、CSS3、GPU処理での描画など、表現の進化に伴い、インターフェースによるユーザー体験の在り方については、ユーザーとデバイス双方のコミュニケーションを図る上で重要視されてる昨今、Human Errorが起きる原因はそもそもデザインにあるよねー、っていうのが今回の書籍と会話で想起されたわけです。

学生の頃にデザイン理論の授業で、認知言語や心理学の領域でポツポツ耳にしていた言葉たちは、すでに墓場に埋葬されてしまってる私ですが、アフォーダンスという言葉ははっきりと覚えています。言葉というより概念的にですが、それ程デザインをする上では当たり前に頭にあるべき理論です。

アフォーダンスについては本来の意味と誤認されてることもあり、他者のブログなんかでもあれ?ということも。”本来のアフォーダンス” とは「動物と物の間に存在する行為についての関係性そのもの」と定義されており、例として有名なドアノブの話があります。(割愛)

そして、我々デザイナーにとって重要なのは以下ではないかと。

認知科学者、認知工学者のD・A・ノーマン氏は、アフォーダンスを「人を行動に導くヒントとするそれ = 知覚されたアフォーダンス」と誤って定義し、誤用していました。関係性そのものではなく、それ自体をアフォーダンスと呼んでたようです。
その後、彼は知覚されたアフォーダンスを「シグニファイア」という言葉で再定義し、誤用を正しました。

WEBデザインアワードなんかを見ても、インタラクティブデザイン上、「ここをこうすれば、こうなる(だろう)」の定義の更新がスーパー早いですね。いつから広まったっけ?っていうハンバーガーアイコンも多様性を見せています。ただし、シグニファイアとして機能を損なわないように、が重要です。

当然、奇抜なUIデザインを用いて、知覚的な面でウケればいいわけではありません。(マーケットによりますが。)
逆に、理論詰めすぎて単純に「いいな」という感覚が失われるのも如何なものかと思います。

大事なことは、どちらをも踏まえ「ここをこうすれば、こうなる(だろう)」の定義が、どの層の人に対して、どういう行動を促すためのものなのかを、しっかり考え設計をする必要がある、ということです。

しかし、新たにより優れたUIを生み出す活動や思考は停滞させるべきではないと考えたり…そうすると真新しさにUXが…じゃあここは機能的に…みたいな、
ここを押せば、向こう側が飛び出る、ような話をしていますが、単純にストラクチャードカオスを考えて、ということですね。

ホバーすると上部のロゴマークがナビゲーションのアイコンに…!!なんて事例も

上3つの共通UIは右にある「スクロールすれば次のスライドがでますよー」というシグニファイア。
これもユーザー層によってデザインを使い分けたり。

特殊な例ですが、どこを触ってもどう体験できるのかよくわからないという、とんでも設計も。http://www.duhaihang.com/

かなり当たり前のことをつらつらと言ってきましたが、感覚的にわかってても意外と言葉にできなかったり。
「ここのUI、シグニファイアとしてどうだろうね〜・・・」みたいな話になったりならなかったり…。
とはいえ、UIどうしようという事案に対峙した時に、チームにもお客様にもお伝えしやすくなるのはメリットです。

Human Errorを起こさないためにも、シグニファイアの意識はデザイナーやディレクターにとって、とても大事なことのようです。

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RYOSUKE TOMITA

RYOSUKE TOMITA

UX DESIGNER

1988年生まれ福岡県出身。京都のデザイン会社にて数年働いた後、2014年からB&Hに参加。手掛けたWEB DESIGNは「Awwwards」「CSS Design Awards」「French Design Index」「Design Awards Asia」など多くの賞を獲得。国内外のメディアにも数多く掲載。趣味は山登りやアウトドア。音楽。

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