Living is not breathing but doing

Jean-Jacques Rousseau

BEES&HONEY.inc / Brand & Design Consulting Firm

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©B&H ーBrand Design Group

BRAND THINKING AT WAB DESIGN INC

June 9 2016

Wab Design INC OFFICEにて
Brand Thinking Vol.2を開催させて頂きました。
GUEST COMPANY – Emblem Hostel / by Wab Design INC
HOST COMPANY – LETTERS INC / BEES/HONEY INC

ブランド思考とは
ブランド思考とは経営者・役員・ブランドマネジャー向けのブランディングにおける実践で使えるフレームワークであり、ブランド思考の研究会は、そのフレームワークの説明と、ブランド構築における、形式知と暗黙知の共有の場として開催させて頂いております。ブランディングにおいては様々な書籍や論文がありますが、それらは「論理性・戦略的」もしくは「芸術性・クリエイティブ」のどちらかに偏っている傾向が見受けられます。それはクリエイターがもつブランディングの概念と経営者がもつブランディングの概念が相反しているからだと私たちは考えます。

例えば、経営者は売上や価値を上げる事や人を採用・管理するためにビジョンやミッション・バリューを整備する事がブランディングの役割だと捉えている場合が多いのですが、クリエイターは本質的な存在意義を作り出す事や世の中に広める事、そしてものづくりの品質を向上させる事がブランディングだと思っています。論理的な経営者がKPIや費用対効果、制作スピードをクリエイターに望んだり、情緒的なアートディレクターが、ブランディングが重要だと考え結果にコミットしなかったりするのは、この相反する価値観があるせいです。これは両者の役割が明確に違うがために起こってしまう現象なのですが、ブランド思考では、このような状況を俯瞰して理解し、解決するために、情緒性・カオティックなどの「芸術的な面」と認知心理学・経済学などの「論理的な面」の双方向の思考を持ってフレームワークを設計しております。

このフレームワークは主に「モノづくり」「コトづくり」「ヒトづくり」「カチづくり」という4つの要素に分けて構成され、これらの要素を通して魅力的な企業を観察することで、自社にどのような価値観が足りていないかに気がつくことができます。また、経営者とクリエイターが持つ相対的な思考を体系的に理解することで、自在にコントロールできるようになる事がこの思考の本質的な目的でもあります。今回のブランド思考は、経営者や役員の方にお集まり頂き意見交換をさせて頂きました。

事業会社とクリエイティブ会社の本質的な付き合い方とは
今回は講演後のゲストにWab Designの松本龍彦代表とEmblem Hostelの入江洋介代表をお招きして、どのようにEmblem Hostelというホステルブランドを構築していったかを「モノ・コト・ヒト・カチ」という要素をベースに対談させて頂きました。1LDKやCA4LAなど魅力的な企業のブランディングに携わっている松本さんの思考とEmblem Hostelという都内最大のホステルを立ち上げた入江さんのお話はとても貴重な内容でした。ブランディングは事業会社の文化とクリエイティブ会社の文化を擦り合わせながら、生きている時間を「共に削り」ながら、新しいスタイルを「共に創り出していく」泥臭い作業だと思っています。だからこそ、末永く付き合っていける価値観の合うパートナーを選定することが、一番重要なステップなのではないでしょうか。ことブランディングにおいては、時間がない、予算がないという「条件」で妥協したり、コンペなどの方法で「能力・切り口」だけで選定したりするのではなく、その人の価値観やスタイルを基準に仕事を依頼することが魅力的なブランドを作るために必要な事なのではないかと思っております。


松本さんと入江さんのような本質的なパートナーシップがこれからの日本のクリエイティブやブランドの在り方を変えていくのではと感じましたし、ブランド思考はそのような関係を保つ企業を増やすために開催しているイベントなのだと再確認させて頂きました。

ブランド思考導入におけるメリット
ブランド思考では経営者や役員・ブランドマネジャーがブランドを構築する際に重要な思考やプロセスを紹介しております。既に弊社でも幾つかのプロジェクトを担当させて頂いておりますが、ブランド思考のフレームワークを活用すれば、ブランドの軸を見つけるために経営会議や経営合宿などで消費される貴重な役員陣の時間を、かなり短縮することが可能です。また企業だけではなく商品やサービスにも適用することが可能です。講演やフレームワークの導入にご興味がございましたら、こちらのコンタクトフォームよりお気軽にご相談ください。

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